パソコンは苦手!インターネット検索と文字入力くらいしかやったことがない!
そうゆう人まだ少なくないのでは?
というか、自分が完全にそうでした。
「アラサーなのにExcelもまともに使えないのは社会人としてマズイな⋯⋯」そう思っていました。
そんな問題を解決してくれたのが、
職業訓練!
パソコンの苦手意識を克服するため、ハローワークから紹介された職業訓練校で、3ヶ月間の「パソコン基礎科」というコースを受講しました。
ということで、今回は実際に受講してみた職業訓練のパソコン基礎科についてお伝えします。
目次
職業訓練には2つのタイプがある
職業訓練には民間と都で運営しているもがあります。
求職者支援訓練
雇用保険を受給できない求職者等を対象として、民間訓練機関が厚生労働大臣の認定を受け実施する職業訓練です。
都立職業訓練開発センター
都立職業能力開発センターが行う、求職者中の方や新たに職業に就こうとしている方などに、就職に向けて必要な知識・技能の習得を学んでいただくための職業訓練です。
厚生労働省東京労働局より引用
民間の訓練所は雇用保険受給者向けで、都営のものはそれ以外の人向けということですね。
僕は雇用保険受給者ではなかったので、民間の「求職者支援訓練」を受講しました。
パソコン基礎科って何?
訓練内容をザックリ言うと
- Windowsの基本操作
- Microsoft Officeツール(Word、Excel、PowerPoint、Access)
- 就活練習
といった感じです。
パソコンの基本操作ができるようになるので、幅広い職種に挑戦することができるようになります。
また、Officeの「Word」「Excel」は社会人として使えて当たり前の時代なので、必ず習得しておきたいですね。
下記はパソコン基礎科の受講対象者の条件です。
ハローワークから受講あっせんを受けられる方で、職業訓練を受講することで社会人基礎力やパソコン等の技能を習得し、その技能を活かして再就職したいと強く希望される方。また自力通所及び集合訓練が可能な方。
健康で、集団行動がとれて、就職の意思がある人ってことですかね。
職業訓練「パソコン基礎科」のメリット
無料で受講できる
これ一番大事です。有料なら他のスクール行ってます。
民間のパソコン教室に通ったら高額な授業料がかかりますが、職業訓練なら無料で受けられます。
毎月10万円もらえる
無料で授業を受けられるうえ、下の条件を満たしていれば、受講期間中は毎月10万円の補助金を受け取ることができます。
支給要件
- 本人収入が月8万円以下
- 世帯全体の収入が月25万円以下
- 世帯全体の金融資産が300万円以下
- 現在住んでいるところ以外に土地・建物を所有していない
- 全ての訓練実施日に出席している
(やむを得ない理由がある場合でも、支給単位期間ごとに8割以上の出席率がある)- 世帯の中に同時にこの給付金を受給して訓練を受けている人がいない
- 過去3年以内に、偽りその他不正の行為により、特定の給付金の支給を受けたことがない
厚生労働省東京労働局より引用
「1」は無職なら問題なくクリア。バイトで8万超えているならシフトを減らせばいい。
「2」は実家に住んでたらアウトですね。一人暮らししましょう。
「3」は貯金のある人は残念。隠してもバレます。
「4」は不動産を持っていたらダメ。
「5」については後述します。普通にやっていれば問題ないですね。
普段接することのできない人と仲良くなれる
まず年齢層が幅広く、20代から40代の方がいました。
年上がたくさんいる環境だったので、アラサーの僕としては居心地がよかったです。
そして、職歴がみなさんバラバラなので普段聞けない話が聞けておもしろかったです。
映画監督をやっていたという人もいました。笑
職業訓練「パソコン基礎科」のデメリット
遅刻や欠席にスゴく厳しい
- 「求職者支援制度」は、熱心に職業訓練を受け、より安定した就職を目指して求職活動を行う方のための制度です。このため、一度でも訓練を欠席(遅刻・欠課・早退を含む)をしたり(やむを得ない理由を除く)、ハローワークの就職支援(訓練修了後の就職支援を含む)を拒否すると、「職業訓練受講給付金」は支給されません。また、これを繰り返すと、ハローワークから支援指示が取り消され訓練受講の継続ができなくなるほか、訓練期間の初日にさかのぼって給付金の返還命令等が行われることがあります。
- 欠席が「やむを得ない理由」による場合でも、支給を受けようとする支給単位期間ごとに8割以上の出席率がなければ、「職業訓練受講給付金」を受給することはできません。
厚生労働省より引用
基本的には、一度でも欠席・遅刻・早退をすると、その月の給付金は受け取れなくなります。
ただ、やむを得ない理由なら大丈夫ということなので、体調不良を理由に休んでいる給付金受給者はたくさんいました。
しかし、やむ得ない理由であっても、8割以上の出席率がないとお金はもらえなくなるので注意が必要です。
学校側も勤怠に関しては口うるさく指導してきます。欠席しがちな受講生は呼び出されてましたね。笑
受講生のレベルに差がありすぎる
受講生のパソコンレベルに差がありすぎます。
事務職の経験のある人なんかは、当たり前のようにブラインドタッチしていますが、ほとんどパソコンに触れたことがないような人は文字入力すらまともにできません。
基本的には、できない受講生に合わせて授業が進むので、できる人からすると退屈だと感じてしまうかもしれません。
でも、僕のようなできない人間としては、ゆっくり授業が進むことは喜ばしいことでした。
授業についていけない人がいる
毎日出席していれば自然にパソコンに慣れることができるので、授業についていけなくなるといったことはないんですが、続けて欠席をしているとついていけなくなります。
僕のクラスでは、「子供が病気」という理由で休みがちなシングルマザーの方がいました。
その方は途中から授業についていくことができず、いつの間にかいなくなってしまいました。
しかしながら、学校としては受講者を修了させて就職できるようにしないと学校の評価が上がらないようなので、訓練生に対してとても協力的です。
私は職業訓練でわりとガチな方を選んだのが今にもつながるこの上なくいい結果になったんだけど、その訓練、(非給付組を中心に)半分くらい脱落したために評判がイマイチで今は存在しないらしい。
— るかなんP@日刊トップテン編集中 (@LUKANAN_P) October 9, 2016
この方の言っているように、評価が低いと学校がなくなってしまうこともあるみたいです。
3ヶ月間の職業訓練で得られたこと
ブラインドタッチができるようになった
毎朝10分間やらされるタイピング練習が本当に嫌だったんですが、おかげさまでブラインドタッチができるようになっていました。
最初は指がつりそうになりましたが、いつの間にか手元を見ないでも入力できるようになっていました。
MOS検定(Microsoft Office Specialist)を取得した
訓練校からはMOS検定を取得すれば「就職に有利になる」と聞いていたので、半数の受講生がMOS検定を受けていました。
授業の合間や、放課後に残ってテスト対策。講師の方々もとても協力的で、質問をすれば何でも教えてくれました。
そして訓練修了までには、「Word」「Excel」「PowerPoint」の3つの資格を取ることができました。
ちなみにこのMOS検定の受験は任意なので、教材や試験料は実費になります。
1つの受験料金で1万円くらいするので、決して安くないです⋯⋯。
詳しくはMicrosoft Office Specialist公式サイトをどうぞ。
応募書類がいい感じになった
資格の記載欄にMOS検定を3つ書くことができるようになりました。
また、職業訓練所の講師や就職コンサルタントの方に、履歴書や職務経歴書を添削してもらえました。
さすがはプロ、経歴の中身は同じでも、表現や見せ方が変わると違う人材のように見えます。笑
それに面談練習もしっかりとやってくれるので、訓練が終わるころには就活に対する自身がつきます!
まとめ
- 雇用保険受給者でなければ「求職者支援訓練」(条件を満たせば給付金 毎月10万)
- 雇用保険受給者は「都立職業訓練」
- 勤怠に厳しい
- 受講生のレベルに差がある
- 自分次第でMOS検定を取得できる → 就活に有利
- 応募書類、面接に自身がもてるようになる
いかがでしたか?職業訓練を真面目に受ければ、パソコンスキルが身につき、パソコンに対する苦手意識はなくなります。
授業料無料で、条件を満たせば逆にお金をもらえるありがたい制度なので、受講することにメリットしかありません。
もしあなたがパソコンに苦手意識を克服したいと考えていて、仕事に都合がつく環境を作れるなら、一度ハローワークに相談してみてはいかがでしょうか。
コメントを残す