プラチナはゴールドよりも高いって常識ですよね?
クレジットカードの世界でも、プラチナカードはゴールドカードより上ですもんね。
⋯それがここ最近、ゴールドの価格がプラチナを凌駕しているんですよ!
先日、所持してるプラチナのネックレスの査定のために、質屋へ行ったときにこの事実を知って驚きました!
史上初めてのこの大逆転は、2015年から起こっているようです。
気になったので調べて記事にしてみました。よかったら最後までお付き合いください。
目次
ゴールドはドル価格と相対関係にある
※赤線がドル/白線がゴールド
まず知っておいてもらいたいのが、ゴールドはドル価格と相関関係にあるということです。
このチャート(ちょっと古いですが⋯)を見てもらえばわかるように、ドルとゴールドの価格推移は相反しています。
例えば、金融政策でドルが低金利(ドル高)になるとゴールドが上がります。逆に、高金利(ドル安)になるとゴールドの価格は下がります。
理由は簡単で、投資家はドルが下がったときに資産として安全な現物であるゴールドを買う。これは保険として金を買うといった感じです。
わかりやすい例を挙げると⋯
- 北朝鮮水爆実験
- ロシアクーデター
- ソ連がアフガニスタン侵攻
このような危機的状況になるとゴールドの価格は暴騰します。
しかし、その後は必ずといっていいほど急落するので、ある程度上がったら売り逃げたほうがいいでしょう。
実は金があまり売られていない
現在のドル価格なら少し売られてもいいのに、あまり売られていない状況が続いています。
それはなぜか?
理由は、「トランプ大統領誕生」にあります。
いつも人々の想像を覆すトランプ政権に対して、投資家の不安は消えることがありません。
いつなにをやらかすか読めない状況なので、「保険として金を持っておきたい」というのが投資家の本音のようです。
プラチナ価格が下がっている理由
ゴールドが売られない理由はわかりました。
しかし、プラチナは売られまくっていて、ゴールドと大きな値差がついています。
その理由はなんでしょうか?
ただ単にプラチナは需要がないからです。
1. プラチナは実需がない
プラチナ需要は下記2つが大きな割合を占めています。
- 車:40%
- 宝飾品:30%
しかし、その2大需要がどちらも下がっている状況。
車のパーツとしての需要低下の原因は、プラチナを使用するディーゼル車に代わりガソリン車が主流になりました。
宝飾品の需要が下がった理由としては、中国の経済力が低下し、宝飾品の大好きな中国人がプラチナを購入しなくなったことが大きく影響しています。
2. プラチナは投資として需要がない
前述しましたが、ゴールドは保険としての価値がありますが、プラチナにはそれがありません。
その理由は、プラチナにはゴールドほどの流動生がないからです。プラチナはゴールドの20分の1のマーケット規模しかありません。
以上の理由から、プラチナには投資家のマネーが入ってきていないのが実状です。
プラチナ価格の今後の見通し
さすがにゴールドとの値幅(スプレッド)はこれ以上広がらないのでは?というのがプロの見解なようです。
というのも、プラチナが生産コストを割り込んでいます。
さいごに
いかがだったでしょうか?こんな理由で金とプラチナが逆転したんですね。
僕はプラチナを売りたいので、とりあえずは待つことにしました。
先は長くなるかもしれせんが、いつの日にかプラチナが復活してくれることでしょう!